厚生労働省

知って、肝炎

活動報告

2022.09.20杉良太郎氏が、佐賀県を訪問し肝炎対策を呼びかける「一歩立ち止まって、自分の健康と向き合ってください」

9月20日(火)に、厚生労働省 健康行政特別参与である杉良太郎氏が佐賀県を訪問しました。杉氏は「肝炎ウイルスを検査によって見つけることが出来れば、治療が出来ます。肝炎ウイルスの発見が遅れ、肝炎が肝硬変や肝がんなどに重症化する前に肝炎ウイルス検査を受けてください。」と県民の皆さまに呼びかけました。

■「肝炎に対して正しく理解をして、自分の健康と向き合って。」

佐賀県は、人口10万人あたりの肝がんの死亡率が2017年まで19年連続で全国で最も高かったことから、「知って、肝炎プロジェクト」でも積極的に同県の肝炎対策の啓発活動を続けてきました。

杉氏は「肝がんの死亡率は全国ワースト1位ではなくなりましたが、最近は肝炎に対する意識が薄れてきているように感じます。今回の訪問をきっかけに、改めて肝炎に対する正しい知識と理解をしていただき、自分の健康と向き合ってほしいです。」と話しました。

また、山口知事は「佐賀県は全国的に見ても肝炎患者が多い県です。その対策として、佐賀大学医学部附属病院と協力しながら、肝炎医療コーディネーターの普及や肝炎検査の無料化等を行ってきました。そういった活動の効果もあり、ワースト1位から2位になりましたが、気を緩めることなく引き続き県全体で啓発を続けて参りたいと思います。」と、県としてこれからも積極的に肝炎対策へ取り組んでいくことを伝えました。

■「全国で一番肝炎患者の少ない県を目指してほしい。」

杉氏は、佐賀県民に伝えたいことを問われると、「自分が健康でなければ何もできません。肝炎という病気は放置しておくと肝硬変や、肝がんになってしまい命に関わります。そうなってしまうと、自分も辛い思いをしますが家族も悲しみます。ですから、自分だけは大丈夫と思いこまず一度検査をしてください。まずは検査をすることから始め、全国で一番肝炎患者の少ない県を目指してほしいと思います。」と健康に対する意識を常に持っていただくように呼びかけました。 また、杉氏から記者に対し、「この中で肝炎ウイルス検査を受けたことがない方はいますか?」と問いかけると、まだ検査を一度も受けたことがない方が数名見受けられました。これに対し杉氏は、「この場でまだ検査を受けたことがない方がこれだけいるということは、佐賀県内全体ではもっと大勢いるはずです。肝炎は早期発見・早期治療が大事ですから、すぐに行動を起こしてください。」と、改めて自身の健康について後回しにせず、一歩立ち止まって向き合うことを強く訴えました。

■佐賀県における肝炎対策についての意見交換会を実施

同日、佐賀大学医学部附属病院をはじめとする佐賀県の肝炎対策に従事している方々との意見交換会を開催しました。
佐賀県では1800人以上の肝炎医療コーディネーター養成したり、肝がんによる死亡者数が世界で最も多い国であるモンゴルへ佐賀県の肝炎対策のスペシャリストを派遣し、現地で肝炎ウイルス検査を実施するなど、様々な活動を行っていることについて報告をしていただきました。
報告を受けた杉氏からは、県民一人ひとりに健康管理の自己責任を持ってもらうことが重要であることを言及しつつ、今後、佐賀県内に限らず、全国や世界の肝炎対策に向けて力を貸していただきたいと、参加された皆様に向けて話をしました。

日時:2022年9月20日(火)10:30〜12:10
催事名①:佐賀県訪問
開催場所:佐賀県庁
出席者:厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎氏 / 佐賀県知事 山口 祥義 氏 / 佐賀県 健康福祉部長 久保山 善生 氏 / 佐賀県 医療統括監 野田 広 氏 / 佐賀大学 肝疾患センター センター長 高橋 宏和 氏 / 厚生労働省 健康行政啓発活動対策推進官 簑原 哲弘 氏 / 厚生労働省 肝炎対策推進室長 岡野 和薫氏
主催:厚生労働省「知って、肝炎プロジェクト」
催事名②:肝炎対策 意見交換会
開催場所:ホテルニューオータニ佐賀
出席者:厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎氏 / 佐賀県 健康福祉部長 久保山 善生 氏 / 佐賀県 医療統括監 野田 広 氏 / 佐賀大学 肝疾患センター センター長 高橋 宏和 氏 / 厚生労働省 健康行政啓発活動対策推進官 簑原 哲弘 氏 / 厚生労働省 肝炎対策推進室長 岡野 和薫氏 / 佐賀県医師会 常任理事 美川 優子氏 / 佐賀県肝癌対策医会 会長 平井 賢治氏 / ロコメディカル総合研究所 所長 江口 有一郎氏 / 肝炎医療コーディネーター 矢田 ともみ氏 / 肝炎佐賀の会 代表 太田 茂氏 / 副代表 太田 昌子氏 / 東京肝臓友の会 事務局長 米澤 敦子氏